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ブックオフで買ったミステリー傑作選33の中に
収録されているのが

貫井徳郎 『崩れる』

改めて読んで、やっぱりうまいねぇ
男性なのに、うらぶれた不幸な主婦の気持ち
わかるんだろう、不思議……

平凡なパート主婦、芳恵が夫と息子を
刺殺してしまう話なのですが
母ひとり子ひとりで育った芳恵は実母から
包丁の手入れをキチンとするように言われ
忠実に守る。そのよく切れる包丁で
息子はのど、夫はおなかを刺されて死ぬ。

そもそも夫がサイテーな男で
私なら、息子いても間違いなく離婚してます。

夫は画家で、出会ったころは才能だけでやってく夫に
惹かれたのは事実。

でも、尊大で勘違いしている夫は、仕事の納期は守れない。
結局、芳恵が工場にパートに。夫は家でゴロゴロ。
働いて、家事もして、面倒なことも全部しょって。

ひとり息子が大学卒業して、金融機関に就職してホッとしたのもつかの間
すぐ辞めて、アニメーターになりたいと言いだし…

家には、大の男が二人いる状態。

とても暑い7月。
パートの帰り、バスに乗り遅れ、炎天下待って乗った次のバスで
定期が切れてることがわかり、あいにく小銭がない...

やっとの思いで買い物して帰宅。
男二人は洗濯物さえ取り込んでいない
窓、開けてクーラーつけている

素麺が食べたいと男二人が言うわけです。
灼熱地獄の台所でソーメン茹でるのは誰かなんて気遣いはなし。

ぐらぐら煮えたぎる鍋の湯。

夫と息子が低レベルの言い争いを始めて

薬味のねぎを、とても切れる包丁で刻んでいた芳恵は
息子と夫を殺してしまうのです。

帰りのバスの不運、何もしない男たち、蒸し風呂状態の台所
細かいシチュエーションがとてもリアルでうまい。

最後、裁判で反省する気持ちがあるか聞かれて

「あんな家族なら二度と欲しいと思いません。」と
芳恵は答えるのです。


こんな勝手な男は、生きてるうちに捨てればいいのに
殺すことないのに

でも、ホントにうまい。

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貫井徳郎

これは読んだことがないですが
好きな作家の一人です。
語彙が豊富で、とにかく上手い!
短編苦手ですが、これも読んで見たくなりました!
2012/09/04 23:37 |りったん #-URL[ 編集 ]

ぜひ

> りったんへ

ぜひとも読んでください。
「乱反射」といい「灰色の虹」といい
小さな悪意の積み重ねがどうしようもない状態に
なってしまう…違和感なく読ませます。
ミステリー傑作選33には、貫井さんの夫人
加納朋子の「ガラスの麒麟」もあります。
これも好きです。
2012/09/05 22:02 |アキバの行政書士 #-URL[ 編集 ]

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